2022.04.20
お金の話
家づくり
マニアックな話

耐震制震免震ってなに?

代表|花坂雅之

耐震制震免震ってなに?

って、なに?が違うの・・・


ってご質問受けたんですが、、、


①耐震

②制震

③免震


それぞれ、役目が違います。



③の免震から、、、

これを住宅に取り入れるのって、なかなかハードル高くて、、、

僕のところで以前取り扱いしてた、免震装置は、

基本切土の場所で、所定の地耐力がないと、

使えない。。。というのがあって、

実際に、見積もりの段階で、建築面積で、20坪程度で

およそ資材費だけで300万円と言われ、、、

このほかに、専用の基礎、建物の許容応力度計算を

必ずしないといけなくて、、、


そう、大体の人が、初期コストでパスしてしまいます。。。


※ここで、建物の許容応力度計算が必要が、キーワードです。。。



② の制震ですが、、、


制震ダンパーとか制震テープなどなど、

いろんな考えの元、様々な製品が展開されています。


以前は、僕のところは、ナイスさんのジオフォルテを

使ってました。。。MジオのOEM品です。。。


ただこれも、高さに制約があったり、基礎に補強が必要だったり、

いい製品なんですけど、70万位の材料費が必要で、

最低でも、建物の重心・剛芯位置の偏芯率が0.15以下を

要求されたり、、、

建売や工務店(気にしてない)レベルでのチェックでは行われない

チェックを行う、、、できれば、耐震等級を確保したうえで利用!


って、言われてます。


どんな制震装置も、建物の素の状態での力強さ、バランスの良さを

求められます。

このバランスの良さをベースに、制震装置を配置していきます。


※偏芯率チェックは戸建て住宅の建築確認では要求されない。



①耐震性は、皆さんも知っている耐震性です。


でも、建築確認を受けたから、耐震性が十分あるのではなく、

あくまで最低基準をクリアしているレベルだということです。


最近は、住宅性の評価制度を利用して、

建築基準法レベルクリア耐震等級1をベースに、

より耐震性を高めた、

基準の1.25倍の耐震等級2(長期優良住宅認定レベル)

基準の1.5倍の耐震等級3(性能表示による・許容応力度計算)

を表示する会社さんも増えていて、最低でも等級2

できれば、等級3を取得することが、

②③を設置する際のスタートラインになるということです。


良く間違っているのが、②を入れているから安心と思っていることで、


体力のない小学1年生が、いきなり、プロの道具を渡されて、

  ※宮城では急に、突拍子もなくという意味です。。。

ほら、プロの道具渡したから、プロの試合に出て、

フルイニング戦ってこい!って、、、感じの方がおります。。。


なんで、②③を使うなら、、、


まず、体力上げて、体幹トレーニング済んで、ルールも知って、

からの、②③を使うという感じです。。。


なんで、現実的には、③は、条件がいろいろあって、

採用しにくい(免震マンションも少ないですよね!?)ので、


①の耐震等級3をクリアしたうえで、

 体幹を鍛えるように、偏芯率を0.15以下におさえ、

②の制震装置を組み込むと、

 テーピングして外傷予防して長く試合に出るように、

 するってのが、本来の使い方なんですけど、、、



よく営業マンから、

制震装置付いてます!って、言われても、、、


基本的な体力もなければ、ルールもいまいちわからない、

ましてや、体幹も鍛えられてないから、すぐころんじゃうような

状態で、テーピングしたとしても、おまじない程度にしか

ならないの、よくわかりませんか???



ということで、

そんなこと言われたら、耐震等級はどの程度ですか?って、

質問して、偏芯率はどうですか?って

伺って、納得して進めた方がいいですよ!


ってお話でした。




で、最近の僕のところは、制震ダンパー系を使うことが多いです。



テープも最近気になってますが、まだ、施工のしやすさを

検討してからの確認してないんで、、、



なんで、こんなこと言ってるかというと、、、



以前書いた、許容応力度計算ではなくて、

住宅性能評価制度による等級3取得にしているか?


にも通じるんですが、、、


間違いの起こりずらい施工方法を検討しながら、

採用を決める!っていう、採用基準に起因しています。


そうそう、お客様の都合で、少し変えたい!って、

要望にも対応できるようにする余力も必要な

性能だと思っております。。。




ということで、


体力つけて、体幹鍛えて、ルールをよーく知って、、、

建物づくりをしていきましょう!って、

お話でした。。。





んでは、ばいちゃ!