と、いうことで、
住宅価格のお話です。
今後の傾向と対策です。
前回のブログで、木材が足らない!って、
お話をしましたが、
木が、いっぱいあるんだから、切ればいいじゃん!
って、話をする方がいて、そうじゃないんですよって、、、
先ず、日本以外も、山林の切り出し量は、
計画伐採されているので、急に、切り倒す!って、
事は、できないんです。。。地球環境含め、、、
で、日本は、昨年のコロナの影響もあり、一時的に
山の仕事も縮小したこともあり、急な増産に、対応
出来ないといったところもあります。
まして、梁に使う材料は、通常、松系統の材料を使うので、
主軸は、海外材になってきます。
国産の主軸は、やはり、杉材であって、杉を梁材として
利用するには、サイズアップが必要だったり、
極端に太い材料も取れないことから、難しいんです。
・・・杉の構造用集成材というのも流通してるのか?というレベルです。
・・・ハイブリッド集成いうのがありますが、松材でサンドされています。
松が入手できない・・・結果不足という感じになります。
で、杉を梁材に利用すると、これまでの設計実績からみると、1~2サイズアップするし、
サイズアップした時の指定材の流通量の少なさから・・・HB集成・米松へ!
という事がほとんどなので、もし、材料あったとしても、今度は、建物の高さへの影響が
出てきます。。。なんで?
それは、梁がサイズアップすると、天井から梁が漏れ出てしまうからです。
・・・ここ梁出してもいいよ!って、言ってもらえると助かります。。。が!
そう、1本だけ出てるのもおかしいんで、リズムを合わせて、他の梁材も太くする。。。
・・・価格アップする!オーダー寸は、来ないかも!じゃ、化粧梁型で対応しますか?
という話もあり、結果、コストアップになります。
そう、材料不足から、価格アップ!そして、材種変更で、サイズアップで、更に、価格アップ!
海外材利用者が、国産材にスライドしてきて、材料不足で、また、価格アップ!
という、循環に陥っています。
ここに、原油価格に影響される、発泡系断熱材も30%アップ!って、来ていたり、
原油価格+為替の影響を受ける接着剤などを使用する材料もアップの影響がジワリと出てくる感じです。
ですが、
建物本体価格の約20%が木材費なので、
ここが30%上がったとすると、総額で約6%程度アップしてしまいます。
また、材料が入手できないし、材種変更しても大丈夫か?
チェックするために、梁材の構造計算も行うと、この費用もアップしていきます。
一部、海外材は、2倍を超えてる材料もあるので、外材主体で、国産材に切り替えれない場合、
そうなると単純に20%以上アップしていきます。
また、これ以外に、カーボンマイナスのお話がありまして、、、
少し長くなってんで、カーボンマイナスのお話含めて、次回にお話したいと思います。
んでは、バイチャ!