1級建築士がどんな基準で、断熱材を選ぶか?
壁・床 編 その3 スタートです。
からの基礎断熱です。。。
前回、壁だけで終わっちゃってました。。。
で、床下側の断熱の方法ですが、
一般的な手法は、床下に、断熱材を
敷き込む方法が、主流です。
僕のところも、UA値0.46程度までは、
床下断熱を採用します。
宮城県(仙台)などの寒い地域(省エネ地域区分)では、
実は、仙台・多賀城・山元町が温暖地区分(昔風に言ってます)(5地域)になりました。
宮城県全体としては、準寒冷地(昔風に言うとですが)の4地域区分が多くて、
一部地域に、3地域(寒冷地)があるという感じです。
と、個人的な感想です。。。
で、パズルハウスは、この3地域でも大丈夫なように、
設計の仕様を決めていて、プレゼンの仕様もしております。
企画型は、Ⅳ地域に対応しております。
基本性能もこの基準をクリアできるように、
設定しております。
で、寒い地域で、どこの断熱を大事にするか?
そう、足で直接触れることがある、
床の断熱性能を上げることが、
快適な住空間には、大事なポイントになります。
天井は、暑いと感じたり、寒いと感じるときに、
断熱材の追加もできるので、
床の断熱性能が大事です。
ここは、グラスウール系もありますが、
撥水加工している製品となりますので、
ボード状の断熱材を採用することが多いです。
施工性を考えると、ここも、ネオマフォーム等の
フェノール樹脂系が薄くても高性能です。
でも、実際には、必要な性能に合わせて、
押出法ポリスチレンフォーム(スタイロフォームやカネライト)
を利用したりして、材料コストと施工のしやすさ
を考えて、設計を変えていく感じです。
施工?そうなんです。
丸鋸って、通常大工さんたちが持っているもので、
大きいものでも65㎜前後までしか
一度で、カットできないんです。
安くて、100mmだけど、施工で手間が余計にかかるでは、
トータルコストに影響が出ますからね。。。
適材適所です。
それで、UA値が0.46以下を目指していこう!
って、なったら、
最終的に、基礎断熱にするしかないです。
基礎断熱にしたら、床下エアコンにすることも
できるので、意外とメリットも出てきます。
床下エアコンとすることで、床下の空間を暖房
空間として使いますから、床下の湿気が減り、
木+湿度が好きな、シロアリが嫌いな空間と
なってきます。
・・・シロアリ怖いんで、更に、対応を取りますけど、、、
① 基礎内側に断熱材を設置する。
② ①にプラス基礎外側にも断熱材を設置する
③ ②にプラスして、土間下にも断熱材を設置する
という感じで、基礎断熱の構成は、変わっていきます。
ここも、求める性能に合わせて、対応する感じです。
※基礎断熱にしたときは、床下に断熱材は、基本設置しませんが、
床下エアコンにしない場合は、設置することがあります。
基礎断熱にするときは、防蟻剤の入っている
スタイロフォームATを外周部立上りに使って、
更に、防蟻処理剤として、タームガード等の
長期優良住宅の認定取得可能な防蟻処理を行います。
あと、基礎天端の処理も同時に行いますが、
ここは、城東さんのパッキンを利用しています。
基礎外周部も大事ですし、
建物内部も床下エアコンの際に、十分に
空気が回るように、基礎パッキンは必須だからです。
この辺りは、気になるでしょうから、
ご納得いただける形で対処も可能です。
実際に、②の基礎の外側にも断熱材を設置する場合は、
建物外壁よりも基礎が大きくはみ出してくるので、
デザイン的にも微妙なので、
建物本体の方も外張り断熱をすることを進めております。
この場合、条件によっては、充填断熱無しで、
外張り断熱だけの対応もご提案させていただいております。
※ここは、コスト絡みなので、すべてを採用しないといけない!
なんてことは、言いません。 バランスが大事です。
今回も長文ありがとうございました。
断熱を解説している人多いです。
僕も、勉強していないと、いつ置いて行かれるか!?
不安な分野です。
建物の耐久性・耐震性・断熱性・コスト
これを総合的に見て、ご要望にマッチした
提案を心がけております。
一番お求めやすいシリーズでも仙台5地域の断熱性能を
クリアしております。
断熱気になったら、ご連絡くださいね!
んでは、バイチャ!
断熱材は、表現が難しいです。
業界的に、表に出さない方が良いこともありますので、
できれば、相談会でいろんな話をしてみたいですね。。。