2020.09.27
家づくり
マニアックな話

すこし、マニアックな建築オタクの話をしてみましょう!

代表|花坂雅之

住宅の断熱材を択ぶ時の建築士の思考回路って、どんなこと考えてるのか?気になりますよね。

断熱材を選ぶ時の思考回路!?今回も、長いかも?

1級建築士がどんな基準で、断熱材を選ぶか?

 

気になりますよね。。。

 

 

いろんな断熱材があります

 

適材適所が当然あるわけですが、

 

部分毎に、僕らの思考回路がどうなっているか?

 

そして、どんな結論に達したか?

 

お話していきます。

 

先ず、屋根・天井!ですが、

 

ここは、天井断熱にするか?屋根断熱にするか?

が、先に、判断ポイントとして生まれてきます。

 

やはり、ベーシックなのは、天井上に、繊維系の断熱材

が、なんといっても主流です。

 

繊維系でも、ロックウールや、羊毛などいろいろありますが、

 

ダントツ!グラスウール(GW)が主流です。

 

 

でもって、ここで、気密の話が生じてきます。

 

C値が1.0位なら、難しい施工なくても出していけます。

 

これが、C0.5以下を目指す!ってなると、ちょっと

 

状況が変わってきます。

 

 

そう、気密を取ろうと思うと、

気密が切れるリスクのある電気配線や設備配管をかわしたり、

色々と納まりや施工スキルが要求されてくるんです。

 

 

その、解消のために、天井上に断熱材を置いて、

天井面で気密を取るではなく、

 

桁の上に断熱材を入れてみたり、屋根断熱にしたり

ということが出てきます。

 

 

ここで、桁上断熱にする?屋根断熱する?

 

って、はなしには直ぐにはならないんです。

 

コスト見合いっていうのもあるんで、

求める性能に対して、提案するのが大事になってきます。

 

実際には、天井上小屋裏に、2重とか3重に入れたりして、

性能を確保したり色々と設計を進めていく感じになります。

 

 

で、桁上断熱?っていうものですが、

天井のすぐ上ではなくて、更にその上の桁や梁の上に

断熱材を置くんですが、

 

これによって、生まれるメリットは?

 

そう、桁上で、気密処理をすることで、

天井側での気密処理を省ける。

 

・・・電気設備関係の配線配管も気密の内側で処理できる。

   ということは、気密の切れるポイントが少なくなる

 

となるんですが、、、

 

1デメリットして、桁上用に更に合板・下地の追加の必要がある。

2外壁面積が増えるので、その分の費用が発生する。

3すこーし、筋交いとか増える。

 

となるんですが、、、

1建物としては、より丈夫になる。

2.3性能のための費用なんですが、部屋の天井を低くしたりで対応可

 

なので、欲しい性能を最初に決めるのが、先決になってきます。

 

ここまでは、繊維系断熱材が優勢です。

 

 

で、屋根断熱ですが、屋根断熱にするなら、

施工も楽な、発泡プラスチック系の断熱材も検討になって気ます。

 

ここで、屋根断熱なら、、、そう、発泡ウレタンフォーム系を

小屋裏から吹き付ける方が良いんじゃない?

 

という直感が働きます。

 

どうなの?発泡ウレタンフォーム系は?

 

屋根面は、良いと思いますよ。

繊維系も発泡プラスティック系も加工しんどいんで、、、

 

 

ただ、単独で、屋根だけ施工するか?

って、なってきますので、

 

一旦、発泡ウレタンフォーム系は置いておいてください。

 

 

屋根断熱と言われたら、どんな断熱材を使うのか?

 

施工しやすいのは、発泡プラスチック系です。

 

で、ここで、施工の方法がどうやらおかしいぞ!って

工務店さんが多くて、、、

 

 

って、こと言い始めるとおかしくなるんで、、、

 

僕は、屋根断熱にするなら、分類的には、

外張りに分類される形の屋根断熱を行います。

 

そう、野地垂木間に断熱材を入れるではなく、

  落ちるんですよ…

 

野地上に断熱材を置いて、屋根野地垂木を流し、

通気層を取ったうえで、屋根野地を施工するのが

良いと思っております。

 

 

で、この場合の断熱材は、、、

実は、繊維系でも大丈夫だったりします。

 

 

スタンスとしては、

先ず、不燃・難燃・気にしないという順番で、

 

GW系・ネオマフォーム系・スタイロフォーム系・・・となってきます。

 

この中で、性能上げたい、施工性も良いもを!って

なると、ネオマフォーム系に落ち着くと思います。

 

 

僕のところは?

 

条件によって、セレクションしていきます。

全て使います。。。

 

自宅は、ちょっと別の取り組みしたので、

納まりが少しずれるんですが、、、

 

グラスウールで、屋根断熱をしております。

 

なんせ、ブルーインパルス ほぼ毎日飛んでて、

うるさいんで、吸音させる目的で、GW1択でした。

 

 

ん~屋根だけで、結構長くなってしまいました。

 

 

他の、床・壁のセレクションはどうするか?

 

は、別ページにしてみたいと思います。

 

 

 

現場発泡ウレタンフォーム系は、他でも書いてると

思いますが、低倍率発泡系が良いと思いますが、

高倍率発泡系も少し、ポイントを押さえると、

すごくよくなります。

 

・・・ん~長くなるんで、、、、これも後で、、、

 

 

 

長文、ありがとうございました。

 

 

 

 

んでは、バイチャ!