2023.05.09
家づくり
マニアックな話

ここ10年で家づくりがだいぶ変わりました。

代表|花坂雅之


ここ10年で、だいぶ家づくりが変わりましたよね。。。



まずは、平成27年4月1日以降、UA値表示になったこと、、、

そして、この時、C値が要求基準からなくなったこと、



そんでもって、最近ですが、

断熱等級5は2022年4月1日

断熱等級6、7は2022年10月1日に新設されました。


一般的には、僕ら工務店や設計屋さんたち、

そして、タスクフォースの河野さんの発言により、

断熱性能の高い住まいが大事なんだと、、、


ダメ押しは、ウクライナ危機による、

電気代の高騰が直撃したことで、

これまで、断熱基準なんて、

ZEH基準の等級5ですらも実現していない、


等級4でさえも、対応していない家が平然と
提供されてきました(今でも他社ローコスト系はOPだったりしてます)が、
やっぱりエネルギーコストがかからない家が大事なんだ!!!って、、、




 ウッドショックによる建物本体価格の上昇と

 この断熱性能上げなきゃいけない!って、




ダブルパンチが住宅購入意欲をそいでいる現実ことは

10年前では、考えられない状況ですよね。。。



だって、僕のところは、寒い宮城(4地域)だから、
近接する3地域の断熱性能じゃなきゃダメだ!って、

10年以上前から住まいの最低基準にしてきて、
それが、ZEH基準が創設されても、オーバースペックで、

床下エアコンとかやり始めるのに、最低でも1・2地域の
断熱性能に近くないと、怖いよね。。。


ということで、HEAT20のG3グレードをベースに、

出来れば、G2は確保しましょうよ。。。
予算が許せば、G3で行きましょう!


とやってきたら、

断熱等級6に対応していて、
8年前に設計した自宅が、G3超えて、UA値は0.22で、、、


いま、モデル設計している建物が、UA値で0.17程度、、、


C値は、自社で計測しだしたら、0.7±0.2のラインを
超える建物が多くなってきて、

パッシブ系のC値0.15とかにするには、少し不足だけど、
そこ狙うなら、設計は、お任せしていただくしかなくて、、、

そうそう、性能の出る設計をしないといけない。。。
設計事務所さんが強いのはそのためだし、、、


デザインも生活スタイルも少し寄せていただくことに
なる部分も出てきますね。。。

と、思っています。



こんな話を理解していただける方は、むかしはへーってな感じでしたけど、、、

いま、いろんなお客様から、数値的なこと、耐久性に関すること、材料含めて、

あーだ、こーだ言われますけど、、、


一つ一つ、ご理解いただく作業が、以前に比べてだいぶ

増えたなぁ~と思っています。


工務店系、設計事務所系に相談に来られる方は、

メーカーさん、ビルダーさんでは、満足できないんだと思いますが、

ここで、変な情報を植え込まれてくるので、

一つ一つ、ご理解いただくことが大事なんです。。。



気になることを一つ、解消するのに、

他所を修正、もしくは、仕上げを変更したり、、、

要望に応えていく作業と、納得いただく作業を

していくことが、だいぶ多くなりました。。。



ということで、


10年前、とだいぶ変わったな~という話なんですが、

東日本大震災で、災害公営住宅の建設基準が、断熱等級4だった

ことが、幸いして、そのスキルはだいぶ蓄えられました。


ただ、残念なことは、すでに、その断熱等級4すら無視して、

価格を下げるためにロースペックな建物をベースに、

断熱性能UPは、OPですと平気で言うあたりが、心苦しいですよね。



僕のところは、いくら悪くても、3地域基準の0.56以下にはなりません。

そう、予算が厳しいローコスト系でもです。


それは、震災以後、自分たちで決めた最低限のスペックとしているためです。


断熱性能少し足らないけど、家族集まれば、

何とかしのげる部屋があればいいじゃないですか!?

なんで、最低スペックとさせていただいてます。


でも、今年は、0.20~のスペックの方もいらっしゃるので、

設計屋としては、楽しんで対応させていただいております。



さてさて、連休中に、何とか、事務所も片付いたと

思っているので、進行現場、プラン提案を頑張っていきたいと思います。



10年前と比べて変わらないのは、

結局、連休中も何かとお仕事している事ですかね。。。




連休明けました。


頑張ってまいります。



んでは、バイチャ!


1級建築士の花坂でした。










いつもより、話とんじゃってごめんなさい。