ここ10年で、だいぶ家づくりが変わりましたよね。。。
まずは、平成27年4月1日以降、UA値表示になったこと、、、
そして、この時、C値が要求基準からなくなったこと、
そんでもって、最近ですが、
断熱等級5は2022年4月1日、
断熱等級6、7は2022年10月1日に新設されました。
一般的には、僕ら工務店や設計屋さんたち、
そして、タスクフォースの河野さんの発言により、
断熱性能の高い住まいが大事なんだと、、、
ダメ押しは、ウクライナ危機による、
電気代の高騰が直撃したことで、
これまで、断熱基準なんて、
ZEH基準の等級5ですらも実現していない、
等級4でさえも、対応していない家が平然と
提供されてきました(今でも他社ローコスト系はOPだったりしてます)が、
やっぱりエネルギーコストがかからない家が大事なんだ!!!って、、、
ウッドショックによる建物本体価格の上昇と
この断熱性能上げなきゃいけない!って、
ダブルパンチが住宅購入意欲をそいでいる現実ことは
10年前では、考えられない状況ですよね。。。
だって、僕のところは、寒い宮城(4地域)だから、
近接する3地域の断熱性能じゃなきゃダメだ!って、
10年以上前から住まいの最低基準にしてきて、
それが、ZEH基準が創設されても、オーバースペックで、
床下エアコンとかやり始めるのに、最低でも1・2地域の
断熱性能に近くないと、怖いよね。。。
ということで、HEAT20のG3グレードをベースに、
出来れば、G2は確保しましょうよ。。。
予算が許せば、G3で行きましょう!
とやってきたら、
断熱等級6に対応していて、
8年前に設計した自宅が、G3超えて、UA値は0.22で、、、
いま、モデル設計している建物が、UA値で0.17程度、、、
C値は、自社で計測しだしたら、0.7±0.2のラインを
超える建物が多くなってきて、
パッシブ系のC値0.15とかにするには、少し不足だけど、
そこ狙うなら、設計は、お任せしていただくしかなくて、、、
そうそう、性能の出る設計をしないといけない。。。
設計事務所さんが強いのはそのためだし、、、
デザインも生活スタイルも少し寄せていただくことに
なる部分も出てきますね。。。
と、思っています。
こんな話を理解していただける方は、むかしはへーってな感じでしたけど、、、
いま、いろんなお客様から、数値的なこと、耐久性に関すること、材料含めて、
あーだ、こーだ言われますけど、、、
一つ一つ、ご理解いただく作業が、以前に比べてだいぶ
増えたなぁ~と思っています。
工務店系、設計事務所系に相談に来られる方は、
メーカーさん、ビルダーさんでは、満足できないんだと思いますが、
ここで、変な情報を植え込まれてくるので、
一つ一つ、ご理解いただくことが大事なんです。。。
気になることを一つ、解消するのに、
他所を修正、もしくは、仕上げを変更したり、、、
要望に応えていく作業と、納得いただく作業を
していくことが、だいぶ多くなりました。。。
ということで、
10年前、とだいぶ変わったな~という話なんですが、
東日本大震災で、災害公営住宅の建設基準が、断熱等級4だった
ことが、幸いして、そのスキルはだいぶ蓄えられました。
ただ、残念なことは、すでに、その断熱等級4すら無視して、
価格を下げるためにロースペックな建物をベースに、
断熱性能UPは、OPですと平気で言うあたりが、心苦しいですよね。
僕のところは、いくら悪くても、3地域基準の0.56以下にはなりません。
そう、予算が厳しいローコスト系でもです。
それは、震災以後、自分たちで決めた最低限のスペックとしているためです。
断熱性能少し足らないけど、家族集まれば、
何とかしのげる部屋があればいいじゃないですか!?
なんで、最低スペックとさせていただいてます。
でも、今年は、0.20~のスペックの方もいらっしゃるので、
設計屋としては、楽しんで対応させていただいております。
さてさて、連休中に、何とか、事務所も片付いたと
思っているので、進行現場、プラン提案を頑張っていきたいと思います。
10年前と比べて変わらないのは、
結局、連休中も何かとお仕事している事ですかね。。。
連休明けました。
頑張ってまいります。
んでは、バイチャ!
1級建築士の花坂でした。
いつもより、話とんじゃってごめんなさい。