2023.03.17
家づくり
マニアックな話

断熱等級6,7とHEAT20のG2G3が違う点について|1級建築士、評価員、建築基準適合判定資格者がお答えします。

代表|花坂雅之

ということで、


国が決めた断熱等級6.7があって、


その比較相手として持ち出される

民間規格のHEAT20のG1.G2.G3なんですが、


そもそも出発点が違うので、

要注意です。


断熱等級6=G2とは必ずしもならなくて、

補正を用いてよりエリア実績に近いHEAT20だったりして、


必ずしも イコールとはなりません。


逆に、HEAT20の方が補正すると緩くなったりもします。



で、この論争ですが、


一言で、決着がついてしまします。


”国が決めた基準である断熱等級が何かと優遇がある”


この一点に尽きます。


補助金も評定もすべて国が決めた指標によるんですよ。。。


で、僕は、サブとして、HEAT20の補正値を見ています。

断熱等級よりHEAT20の方が厳しければ、

実情に近いHEAT20に寄せていきます。


ただし、コストバランス崩れない範囲で!


ということになります。


十分条件と満足条件とコストバランス

(この場合イニシャルコストですが)

で、最終的に判断していくこととしています。


難しいのが、やたらと、HEAT20の方が厳しい時は、

断熱等級を優先することがありますけど、、、


なんとなくですが、断熱等級6を超えてくると、

断熱性能に対する満足度がだいぶ向上します。

ランニングコスト含めてですが、、、


断熱等級7は、なかなか厳しいので、

予算の中で合わせていければ、、、提案申し上げます。

そして、設計の手法が少し土着の間取り、

住まい方と変わっていきますので、

そのあたりがなっとくいただけるか?というのもポイントになりますよね。



という言うことで、


今日は、ダブルスタンダード化している

断熱性能の表示制度について、

どう考えたらいいか?

書いてみました。



んでは、

バイチャ!


1級建築士の花坂でした。