2020.10.01
家づくり
マニアックな話

すこし、マニアックな建築オタクの話をしてみましょう!(その2)

代表|花坂雅之

住宅の断熱材を択ぶ時の建築士の思考回路って、どんなこと考えてるのか?気になりますよね。壁編

断熱材を選ぶ時の思考回路!?屋根編で長くなったんで、壁編、床・基礎編に分けますね!

1級建築士がどんな基準で、断熱材を選ぶか?

 

壁・床 編 スタートです

 

 

 

気になりますよね。。。

 

 

いろんな断熱材があります。

 

先に、説明した、天井・屋根編と同じで、

 

やはり、主流は、グラスウール系が強いです。

 

ハウスメーカー(HM)ビルダー、

大手建売系グループと、、、

 

圧倒的に、GWが強いです。

 

なんで?

 

それは、、、コストバランスで、主になるから、

それと、不燃材なので、入れといても問題は生じにくい

 

といったことがあげれますが、圧倒的に、

コストで指示されている感は、否めません

 

 

では、どういう風にセレクションする思考回路か?というと

 

この頃、木質戸建て注文住宅に勢力を伸ばしている

高倍率発泡ウレタンフォーム系です。

 

断熱気密の施工スキルが不要!

 

っていうか、メーカーさん吹き付けてくれるので、

なんもスキル必要ないです。

 

連続で、吹き付けていきますから、

ナチュラルに気密は確保されていきます。

 

そして、ここに施工する大工さんの手間が省けます。

 

若い職人さんが不足する中、重宝されるポイントに

なっています。

 

 

で、採用しているの?

と言われると、ご要望無い限り採用してないんです。

 

 

僕のところは、下地含めて、メーカーさんの推奨する

仕様になってますので、特段問題ありません。

 

この、メーカーさん推奨の仕様で下地ができてない場合、

長期的に見て、なにか?不具合があったときに、

保証など微妙になって来そうなので、避けているだけです。

 

あと、水系発泡だと宮城も結構気温下がるんで、どうしても冬季施工が

気になるんで、積極的に採用にしていない感じです。

・・・これになれちゃうと、GW施工したくなくなるというのもあります。

対応可ではあります。

 

で、壁に採用する断熱材は?と言いますと、

現場発泡系を採用しないなら、コスパ含めて、

グラスウール系になってきてしまいます。

 

ここで、すごい大事なポイント!

 

壁の防火性能については、各メーカーさん個別に

認定をもらうルールになっております。

 

外壁メーカーさんが認証取っているんですが、

 

外壁、耐力壁合板の種類、断熱材、内装材(下地)の組み合わせで

取得しているので、選定には気をつけないといけないです。

 

 

一体認定になっているものに、不燃材を入れる分には、

問題ないであろうという見解はいただいておりますが、

あくまで、一体認定なので、組み合わせ大事です。

 

また、耐力壁に、合板を採用することが多くなってきてますが、

合板の種類(構造用合板、MDF、パーティクルボードetc

の組み合わせで、NGになることもあります。

要注意です。

 MDF使おうと思ってたけど、NGで構造用合板対応したりもしました。

 

で、忘れているかもしれないのが、

UBを設置する部屋も一体認定の室内側材料の設置が必要で、

ここもある前提で外皮計算します。

UBメーカーさんによっては、施工外になってしまうことも

あるんで、大事なポイントです。。。

 

 って、なんかずれてきましたが、

 

壁の主流は、しばらく、グラスウールによる充填断熱になると思います。

 

では、外張りはどうなの?ってなりますが、

 

ここもたぶん、別の意味で1強になってしまうと思います。

 

なに?

外壁の防火認定で、いろんな内装仕上げ、下地、外壁材

の組み合わせの認定を持っているのが、

ネオマフォームになります。

 

そう、個別認定になってから、様々な組み合わせを取得

されてるみたいで、

僕のところのDIYスタイルもこのネオマフォームを採用しています。

 

外装・耐力壁・断熱材・仕上げ材の組み合わせで、

ここまで取得できるメーカーさんは無いと思います。

 

 

ということで、外張り断熱だと、ネオマフォームなんですが、

 

 

グラスウールでも、できます。

してます。問題ないです。

・・・施工テストも終わってます。

 

ボード系と違って、どうやって押さえるのか?

になってきますが、ウッドファイバー系の200mm

とかいうものあるので、問題はないです。

 

 

外壁下に、GW断熱材!??って、思うかもしれませんが、

元々、外周部も筋交いでしたし、透湿シートの室内側は、GW

だったわけで、問題はないです。

 

ただ、十分に、雨仕舞の始末を行っております。

 

施工実験的には、210mmまでの付加断熱であれば、

窯業系サイディングでも対応可能です。

 

でも、実際には、145を超える際には、金属系の仕上げ

を検討に入れた方が良いと思います。

 

そうそう!

金属製サイディング、断熱性能あるって

営業する方いますが、

 

通気層の外側なんで、意味ないですからね。。。

 

それと、金属サイディングは、内側に石膏ボードを

張らないと、NGになる材料もありますから、

実は、安くは無かったりします。。。

 

 

 

で、まとめますと、

 

充填断熱なら、コスパ含めて、グラスウール

外張りなら、ネオマフォーム

 ブルーインパルスうるさいから、僕は、グラスウール採用

 

という感じでしょうか?

 

 

一番面倒なのが、グラスウールに間違いないです。

 

ただ、この施工・設計をすることで提供できるのが、

 

不燃材であるグラスウールで施工できるようにすることが

お客様にメリットがある方法だと思っております。

 

万が一のときに、ガス発生して、住んでた方がNGになるなんて、

少しでも避けたいので、面倒くさい施工もできるように

設計できるようにしております。

 

コスパは、ボード系です。

 

ボード系でも、燃えるか?どうか?がポイントです。

 

 

 

 

 

やっぱり、こっちも長くなっちゃったんで、

 

 

 

床断熱・基礎断熱については、

 

また、別の機会にと思います。

 

 

 

 

 

今回も長文ありがとうございました。

 

 

 

んでは、バイチャ!

 

 

 

 

 

 

断熱材は、難しいです表現が、

できれば、相談会で、ぶっちゃけ話をしてみたいですね。。。